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【私が影響を受けたおすすめ本⑥】60選 第3期ー海老沢泰久の著書を3冊紹介します!

知ってほしい日本人の話

第3期(30-50代の管理職時代)によく読んでいた本です。

 

【私が影響を受けたおすすめ本④】60選 第3期 30歳~50歳(N社・W社) 

 

「美味礼賛」(文春文庫)・・・1994年

 

 

 

 

私が読んだ本の中で、読んだ回数ベスト1が、この「美味礼賛」です。辻調理師専門学校の校長である辻静雄氏を描いたノンフィクションのような小説です。

 

海老沢氏の作品は、どれも気の遠くなるような莫大な取材を元に作られているはずです。

一体何年取材したら、ここまで詳細な物語ができるんだろうか、という事にます驚嘆させられます。

 

こんなに興味深い内容の作品を読ませてもらえるわけですから、1冊の本の価値というのはプライスレスだと思います。

自分の意志とは関係なく辻料理学校を継ぐ事になった辻氏は、大きな疑問に突き当ります。

 

それは「今日本にあるフランス料理は全部偽物ではないのか?とすると本物のフランス料理とはどういうものなのか?」というものです。

今からさかのぼる事60年前ですから、まだ海外旅行が夢の世界だった頃です。

 

ですが、そこからの辻氏の行動力には驚かされます。ほぼ何の情報もないまま、とにかく行ってみた、としか表現のしようがありません。

ところが行く先々で辻氏の真摯さが伝わり、様々な人から協力を得る事ができ、徐々にフランス料理の全貌を理解して行く事になります。

中でもサミュエル・チェンバレン・フィッシャー夫人・マダム ポアン・ポール ボキューズとのやり取りには感動するとしか表現できません。

辻氏の探求心により、次第に学校は成功の道をたどります。

 

その間様々な嫌がらせや妨害、裏切りに合いますが、いかにも辻氏らしい方法で乗り越えて行きます。

最後に、辻氏をずっと支え続け、学校経営に携わった山岡亨氏の存在と真摯さもぜひ味わってもらいたいところです。

 

 

 

                      

 

②「F1地上の夢」(文春文庫)・・・1993年

 

 

 

 

1986年にホンダは自動車レースの最高峰であるF1の年間チャンピオンとなりました。

この本は、その挑戦に継ぐ挑戦の30年間を描いた物語(ノンフィクション)です。

 

本田宗一郎氏率いるホンダのF1チームの男たちが、自分の持つエネルギーを100%燃焼させ、レースに勝つために努力した軌跡が詳細に収められています。

 

働き方改革の現在では考えられないような過酷さなので、レースに携われるサイクルは短く、小刻みに世代交代を繰り返しますが、本田宗一郎氏の夢はしっかりと受け継がれます。

 

この物語も、海老沢氏の作品は全て綿密な取材によって成り立っています。

実際チャンピオンになる直前の約2年間は、ホンダF1チームとレース場・宿泊先・移動のための飛行機、全ての行動を共にしたそうです。

F1の他のチームは、海老沢氏がホンダチームのレース監督だと思っていたという逸話が残るくらいの存在になっていたそうです。

 

そこまでしてしまうと作者自身の感情が入ってしまい、ベタ付いた作品になってしまいがちですが、そんな事は一切感じさせない抑制のきいた文章で描かれています。

 

男たち一人ひとりの挑戦する姿や苦悩、成功した時の喜びは実際に読んで味わっていただくしかありません。

 

また、作品のあちこちに、この間ホンダが置かれていた本業について、一時F1参戦を中断した経緯、復活参戦した時の川本氏の談話、1992年のF1撤退劇などについても詳しく触れられています。

 

また本田宗一郎氏の引退の際の潔さや藤沢氏の人となりなど、F1を通してみたホンダの姿が見事にまとめられている1冊です。

 

 

 

 

③「監督」(文春文庫)・・・1995年

 

 

 

 

明らかにヤクルトスワローズの監督として、前の年最下位だったチームを就任1根目の1978年に優勝に導いた広岡達郎氏を描いた作品です。

作品中スワローズはエンゼルスという球団名で、スワローズの選手も全て架空の名前に変えられています。

 

しかし、他チームの名称や選手は全て実名になっているという設定です。

広岡氏=巨人軍を追われた人だと代名詞のように言われていますが、単純に巨人軍への復讐劇として描かれてはいません。

 

どうやってチームを強くするかをクールかつドライに考え抜き、意志を貫き通した経緯と結果が、海老沢氏によって見事に表現されています。

 

広岡氏の野球は徹底した<管理野球>だと言われています。

当時も厳しすぎると批評されていました。

 

様々な困難や妨害に打ち勝って優勝を手にした広岡氏ですが、その次の年のシーズン途中で、ヤクルトを電撃退団します。

 

勝っている時には抑えられていた不満が、チームの不調によって、一気に噴出し、球団ともめたのが退団の原因だとされています。

 

この後、広岡氏は西武の監督となり、常勝西武の黄金時代を築きます。

広岡氏の歯に衣着せない話し方や信念を貫き通す姿勢は、確かに敵を作りやすいのでしょう。

しかし広岡氏はそういった事に斟酌せず、徹底して自分の理想に向かおうとします。この本を読んだのは私が35歳くらいの時でした。

 

今後の自分のビジネス人生を考える上で、大きな影響を受け、以降十回程度は読みました。

自分の気持ちがくじけそうになった時、広岡氏を手本にしたいと思ったからです。

とにかく広岡氏は私が尊敬するカッコいい人です。

 

 

 

 

【私が影響を受けた本】おすすめ60選 過去の記事はこちら!

 

【私が影響を受けたおすすめ本①】60選 ~はじめに~

 

【私が影響を受けたおすすめ本②】60選 第1期 18~23歳(大学~社会人としてスタートしたB社新入社員時代)

 

【私が影響を受けたおすすめ本③】60選 第2期 24~29歳(B社本社勤務~転職したN社)

 

▼海老沢泰久を読んでいたのはこの時期です!サラリーマン時代によく読みました。

【私が影響を受けたおすすめ本④】60選 第3期 30歳~50歳(N社・W社) 

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