エウレカが事務所として使っているマンションのベランダの光景です。
ここに引っ越して来て早２年が経ちました。
引っ越して来た時は＜トネリコ＞だけだったんですが、その後仕事で嫌な事があると、その度に新しい鉢植えを買うようになり、気付いたら計１５鉢に増えていました。

写真のとおり、＜オリーブ＞・＜ユーカリ＞・＜レモン＞・＜アジサイ＞・＜ラベンダー＞・＜ペチュニア＞・＜ベゴニア＞・＜カランコエ＞などです。
そろそろベランダが窮屈になって来ましたが、あと少しは増やせそうです。

中学生か高校生の時に読んだ、立原道造さんの「花はなぜ美しいか？一筋の気持ちで咲いているからだ。」という好きな詩があります。
どうして心の中に残っているのか不思議でしたが、ようやく少し理由がわかったような気がします。

鉢植えは買った時にきれいなのは、プロが育てたわけですから当たり前です。買った後、しばらくすると花は一旦ダメになります。それでも、あきらめずにお世話をしていると、必ず次の機会にも咲いてくれます。
毎日水をやりながら、様子を観察していますが、小さい芽が出て来た時は、うれしいものです。
心の底から、＜よかったね＞という優しい気持ちが湧いて来ます。
咲いたら咲いたで、一筋の気持ちで謙虚に咲いています。

ビジネスをしていると、ドライに割り切らないといけない事が多く、効率や採算を重視しがちですが、植物を見ていると、効率や採算とは関係のない、もっと大事な要素に気付かされます。
非情に割り切ろうとする自分に、「本当にそれでいいんですか？」と待ったをかけてくれる感じです。
それで考え直して、気長に待つ穏やかな選択を、何度もしました。
黒白はっきりさせるより、グレーのまま置いておく方がいい事はいっぱいありますから。

私が仕事をしている間は、ずっとお世話をして、植物に助けてもらおうと思っています。